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Do Trust Over 30ties !

 1970年代は、アンダーグラウンドであったロックが良きにつけ、悪しきにつけ、音楽産業として大きく飛躍した時期です。1969年に開催されたウッドストックは、アメリカの若者の特別な文化がその力と主張の強さを発揮した瞬間だと評され、マスメディアの社会・文化の両面で大きく報道されました。それ以降、若者の音楽文化は政治もしくは社会を映す鏡として産業のメカニズムの中に組み込まれていくのです。

 しかも70年代半ばを越える頃には“Don't Trust Over Thirty(30歳以上の連中は信用するな)”という合言葉の下で10代、20代にロックンロールに熱中し、ビートルズやボブ・ディランを体験した若者も、そして同時代のミュージシャンも30代半ばに差しかかっていました。

 日本においては1960年代後半、日本中を席巻したグループ・サウンズ(GS)やカレッジ・フォークに対して、レコード産業、芸能界に組みしない反体制のフォークとロックが相次いで誕生しました。1970年頃には日本語ロック論争(日本語はロックにのるか否か、あるいはロックは日本語で歌われるべきかどうか)が起き、先にフォーク〜ニューミュージックが新しい歌謡曲としてどんどん認知され、70年代後半から末にかけてロックと歌謡曲の境界がなくなってしまったように思えます。極論すると、今のJ-POPはロックの様式を用いた歌謡曲です。ロックが大衆化の果てに辿り着いた姿なのかもしれません。

 1981年夏にMTVが登場して以来、音楽は映像と抱き合わせとなり、CDに始まったデジタル化はDVDビデオ、DVDオーディオ、SACD、ブロードバンドといった豊富な情報量をもつメディアへと幅を広げ、音楽は“手軽に楽しめる”情報産業の渦に呑み込まれています。一方で、低成長の世の中は、日和見の商業主義により子供をターゲットにしたブームを狙い、音楽においても年々、アーティストやオーディエンスが低年齢化しています。

 日本語ロックの元祖といわれる「はっぴいえんど」がやることはやったからと1972年に解散し、キャラメル・ママを経て、ティン・パン・アレイとなり、歌謡曲と結び付いた瞬間、16ビートの気持ちよい良質の音楽ではありましたが、何だか肩透かしを喰わされたみたいでした。最もリスペクトするバンドの1つ、アメリカのリトル・フィートが1979年のローウェル・ジョージの死後、飯が喰えない時期が続いていたにも関わらず、J-POPはロックの様式によりメジャーな音楽にどんどん成長してしまいました。

 巷に氾濫する情報の一つと化してしまい、大人を相手にしなくなった音楽に対して、聴かなくなったLPレコードを押入れにしまい込み、錆びた弦のままギターを放りっぱなしにしている“かつての若者”は、時代に淘汰されるしかないのでしょうか。会社や家庭から解き放たれた“つかの間”を居酒屋で過ごすしか、本当に選択肢はないのでしょうか。

 かつての若者が音楽に熱狂した原点はライブです。テレビ画面を眺めているだけでは得られないグルーヴ感や空気の振動がそこにはあります。ブギ・ウギがダンス・パーティーから生まれたように、プレイヤーもリスナーも一緒になってこそ、音楽から一体感や躍動感が生まれます。やはり、今こそライブなのです。今の音楽に対する拭えない喪失感は、単なるニーズの裏返しというだけではなく、時代に埋没してしまった切実なデマンド(要求、需要)であると受け止めるべきです。
“失われた30年間を取り戻そう!”、“ロックがロックであり得た頃のスピリットを次代へつなごう!”−これが私達のミッションです。“日本の西の果て『長崎』から様式美ではないロックを発信したい!”−これが私達の切なる思いです。志あるあなた、共に本気になりましょう。Do Trust Over 30ties!
Live House Tin Pan Alley (Produced by Salad days Project,Inc.)
   
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